研究科長メッセージ

社会健康医学は、医学・医療はもとより、人文社会科学までを含む幅広い学問領域です。そのため本学には、様々なバックグラウンドを持った方々が集い、一つの学び舎で知識の獲得に邁進しています。また、学生同士、あるいは学生と教員がそれぞれの専門知識を共有することで、高いレベルで研究が行われています。このような人と学問の多様性の高さはSchool of Public Healthの大きな特徴であり、他の大学院にはない魅力といえましょう。
社会健康医学は、その名の通り社会に最も近い学問であり、研究のみを行うのではなく、研究と研究成果の社会実装が両輪となることが求められます。裏を返せば、ひとたび間違った答えを社会に出せば、多くの人々を誤った方向に導くことになりかねません。
最適解を得るために必要かつ確度の高いデータを集め、適切な方法でデータを分析し、分析結果を正しく解釈し、結果に裏付けられた実行可能な方法を開発・実装することで社会の安寧に貢献する。そのような高い志を持ち、志の具現化に必要な学識を多彩な学友や教員と共に修得する熱意のある方が、本学のドアをノックして下さることを切望しています。

Profile
愛媛大学大学院医学系研究科修了
同研究科講師、愛媛大学附属病院先端医療創生センター副センター長などを経て、
2012年から京都大学大学院医学研究科附属ゲノム医学センター准教授
2019年から静岡県立総合病院リサーチサポートセンター上席研究員を併任
2020年から京都大学大学院医学研究科附属ゲノム医学センター特定教授、
大阪大学大学院医学系研究科招へい教授
2021年から静岡社会健康医学大学院大学教授、
京都大学大学院医学研究科先端・国際医学講座客員教授