研究論文

Research Publication

マダニ刺咬後に発症する赤肉アレルギー(α-Gal症候群)患者がカレイの卵を摂食により発症するのは、含有するヒョソフォリンが原因かもしれない。

2026.02.12

著者名
橋爪秀夫、松浦杏美ら
発表日
2025.02.12
論文タイトル
Flounder Roe Triggering α-Gal Syndrome: Hyosophorin as a Possible Allergen.
研究の概要
本報告は、マダニ刺咬後に生じる赤肉アレルギー、いわゆるα-Gal症候群が、赤肉だけでなくカレイの卵(煮付け)でも誘発され得ることを示した。82歳男性が摂食約2時間後に蕁麻疹と血圧低下でアナフィラキシーとなり、抗α-Gal IgE高値と卵・豚肝抽出液の皮膚プリック陽性で診断。国内既報24例を含む計25例では高齢者が多く、発症は多くが120分以内と赤肉より早い。卵膜糖蛋白ヒオソフォリンのα-Gal含有糖鎖が候補アレルゲンで、腸内細菌や酵素がエピトープ露出に関与する可能性も議論した。米国では多数患者がいるとされ、和食やフュージョン料理の普及で海外でも注意喚起が必要である。カレイは韓国・北欧・ロシアでも食され、詳細な食事聴取が診断の鍵となる。 
PMID
11833250
掲載誌
Acta Dermato- Venereologica