研究論文

Research Publication

未破裂頭蓋内動脈瘤のコイル塞栓術中における術中破裂の危険因子明らかとなりました。

2024.02.10

著者名
田中仁啓ら
発表日
2024.01.17
論文タイトル
Risk factors and management of intraprocedural rupture during coil embolization of unruptured intracranial aneurysms: role of balloon guiding catheter
研究の概要
本研究は、未破裂頭蓋内動脈瘤(UIA)の血管内コイル塞栓術における術中破裂(IPR)のリスク要因と管理戦略を評価したものである。2003年から2021年にかけて3つの施設で治療されたUIAの症例を対象に、術前放射線データ、手術詳細、およびアウトカムに焦点を当てて、後向きにレビューした。19例のIPRが見られ、そのリスク要因として、ブレブの存在、動脈瘤頚部径、動脈瘤の位置がPcomAおよびAcomAに存在することが特定された。また、バルーンガイドカテーテルの利用がIPR後の死亡率を低下させる可能性が示唆された。IPRの発生率は低かったが、BGCの利用は致命的な臨床悪化を防ぎ、良好な臨床成績を達成することができる可能性が示唆された。
PMID
38299017
掲載誌
Frontiers in Neurology