研究論文

Research Publication

出生体重が小さいほど死亡のリスクは高く、生存例で追跡情報がある児のうち34.8%で神経発達障害があることが明らかになりました

2024.02.03

著者名
三宅啓、佐々木八十子ら
発表日
2023.11.17
論文タイトル
Mortality and neurodevelopmental outcomes in very low birth weight infants with esophageal atresia.
研究の概要
本研究では本邦の多施設臨床研究用データベースである新生児臨床研究ネットワーク(NRNJ)のデータを利用し、2003年から2017年の間に出生した極・超低出生体重児の食道閉鎖患者における短期予後としての生存退院および修正3歳時の神経発達障害の有無を明らかにすることを目的とした。背景情報として母体要因、出生時所見、出生後合併症と予後の関連を検討した。染色体異常および出生直後に転院となり予後の検証が困難な症例を除いた103例を対象とした。生存退院率が68%であり、出生体重が小さいほど死亡リスクが高いことが示された。また、神経発達障害のリスクも出生体重が小さいほど高く、合併症もリスクを増加させることが示されたが、3歳時のフォローアップデータが不足しており、今後のデータ蓄積が必要である。
PMID
37975896
掲載誌
Pediatric surgery international