研究論文

Research Publication

喘息・アレルギー性鼻炎治療薬であるロイコトリエン受容体拮抗薬の処方により、てんかん発作に伴う入院が減ることを確認しました。

2023.10.27

著者名
今市悠太郎、中谷英仁、栗山長門、森潔、菅原照
発表日
2023.10.27
論文タイトル
Leukotriene antagonists reduce epileptic seizures-related hospitalization in older adult populations with allergic rhinitis or asthma: A population-based cohort study using the Shizuoka Kokuho database: The Shizuoka Study
研究の概要
高齢者におけるてんかん発作のリスク管理が重要です。喘息やアレルギー性鼻炎の治療に使用されるロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRAs)という薬が、発作に関連する入院リスクを減少させる可能性があるという研究を静岡県市町国保データベースを使用して行いました。60〜89歳の患者を対象にLTRAsを新たに使用したグループと使用していなかったグループを比較しました。結果、LTRAsを使用したグループは入院を伴う発作のリスクが低いことが分かりました。ただし糖尿病の患者には効果が弱いこともわかりました。今後更なる研究が必要です。
PMID
37881138
掲載誌
Epilepsia Open