研究論文

Research Publication

高齢者介護施設の経口摂取支援サービス提供に関し、サービス受給量の変化を用いて政策評価をしました

2023.10.13

著者名
森寛子ら
発表日
2023.10.02
論文タイトル
Evaluation of preventive care for swallowing difficulty through policy changes in Japanese long-term care insurance: analysis of a nationwide claims dataset for long-term care insurance
研究の概要
2006年、日本の公的介護保険は嚥下・摂食障害の程度に応じ3つの経口摂取サービス,通所施設における口腔機能向上加算、入所施設での経口維持加算、経口移行加算を創設されましたが、そのサービス利用はあまり伸びていません。そのため政策転換として、2015年に口腔機能向上加算に市町村によるサービス提供の追加と、経口摂取維持加算に多職種連携を要件としました。本研究は公的データである介護給付費等実態統計を用いて日本全国のサービス利用の推移を示し、この政策を評価しました。
結果は、通所での口腔機能向上加算は市町村によるサービス提供により利用が徐々に増加傾向を示しました。口腔機能向上加算と経口維持加算では、要介護度軽度の割合が増加し、介護予防での利用へと変換しています。
PMID
37784114
掲載誌
BMC Health Services Research