研究論文
Research Publication
リスクスコアに基づく遺伝子とライフスタイルの相互作用が肥満に及ぼす影響を報告しました。
2023.08.25
- 著者名
- (Nakamura S), Kuriyama N (栗山長門) ら
- 発表日
- 2023.02.08
- 論文タイトル
- Effects of gene-lifestyle interactions on obesity based on a multi-locus risk score: A cross-sectional analysis
- 研究の概要
- 生活習慣と肥満の関係はよく知られています。近年、関連遺伝子と環境の相互作用、個別の栄養学なども注目されています。本研究は、共同研究者とともに、遺伝子と生活習慣の相互作用が肥満度(BMI)に及ぼす影響があるかどうかを明らかにすることを目的としました。76の塩基多型から算出した遺伝的リスクスコア(GRS)と栄養摂取量または身体活動量との間の相互作用について評価を行いました。その結果、GRSと飽和脂肪酸摂取量との間に交互作用が観察されました。また、GRSとn-3系多価不飽和脂肪酸との交互作用も観察されました。今後、遺伝子とこれらのライフスタイルの相互作用を考えることは、個々の遺伝的素因に応じた肥満予防や治療介入を考えるうえで、極めて有用であることが明らかになりました。
- PMID
- 36753494
- 掲載誌
- PLoS One ;18:e0279169