研究論文

Research Publication

歯周病や残存歯数の減少と動脈硬化との関連

2023.05.03

著者名
瀬藤和也、田原康玄、中山健夫、松田文彦ら
発表日
2023.01.26
論文タイトル
Associations Among Tooth Loss, Periodontitis, and Carotid Intima-Media Thickness: the Nagahama Study
研究の概要
地域住民を対象とした解析から、歯の喪失、歯周病状態、潜在性動脈硬化症の関係を検討した。ながはまコホートの9,778人を対象とした横断解析において、残存歯の減少が頸動脈肥厚と独立して関連することが明らかになった。また、歯周病の指標であるアタッチメントレベル(4mm以上)の部位が2箇所以上存在することも頸動脈肥厚と独立して関連していた。一方、初期の歯周病の指標であるポケットの深さや、喪失歯がない集団におけるアタッチメントレベルは頸動脈肥厚と関連しなかった。歯周病に起因する炎症が長期的に持続している群において、残存歯数やアタッチメントレベルが動脈硬化と関連することが明らかとなった。
PMID
36696974
掲載誌
Journal of atherosclerosis and thrombosis.