研究論文
Research Publication
KDB研究にて、スティーブンス・ジョンソン症候群および中毒性表皮壊死症の、発症リスク因子と原因となる薬剤が確認されました
2023.02.07
- 著者名
- 生形奈菜子、中谷英仁、橋爪秀夫、佐々木八十子、宮地良樹
- 発表日
- 2022.12.23
- 論文タイトル
- Risk factors and drugs that trigger the onset of Stevens-Johnson syndrome and toxic epidermal necrolysis: A population-based cohort study using the Shizuoka Kokuho database
- 研究の概要
- KDBから作成した疑似的なコホート研究にて、スティーブンス・ジョンソン症候群および中毒性表皮壊死症(SJS/TEN)の発症率、危険因子、発症の引き金となる薬剤を明らかにすることを目的としました。解析対象1,909,570人中、最長7.5年の観察期間中に、223人(0.01%、2.3例/10万人年)がSJS/TENと診断されました。多変量解析により、SJS/TEN発症のリスクは、高齢と2型糖尿病、末梢血管疾患、全身性自己免疫疾患の既往であることが確認されました。さらに、これまでに報告されている薬剤に加えて、免疫チェックポイント阻害剤、インスリン、2型糖尿病治療薬の投与は、SJS/TENの発症を誘発する可能性があることが確認されました。
- 掲載誌
- JAAD International