研究論文
Research Publication
KDB研究にて胆石症の発症リスク因子を明らかにしました
2023.02.07
- 著者名
- 東園和哉、中谷英仁、藤本修平
- 発表日
- 2022.12.30
- 論文タイトル
- Risk factors for gallstone disease onset in Japan: findings from the Shizuoka Study, a population-based cohort study
- 研究の概要
- 胆石症の関連要因に関する研究では、大規模な人口ベースのコホート研究はまれです。我々は、胆石発症のリスク因子を探索するために、この種の研究を実施しました。本研究では、静岡県の国民健康保険および後期高齢者医療制度の受給者を対象とし、2012年1月から2020年9月まで前向きに追跡した40-107歳の日本人参加者を対象としました。解析対象者611,930人のうち、23,843人(3.9%)が観察期間中に胆石と診断された(中央値[最大]:5.68[7.5]年)。多変量解析により、胆石症のリスクは、男性、脳血管疾患、あらゆる悪性腫瘍、認知症、リウマチ性疾患、慢性肺疾患、高血圧、H. pylori感染胃炎によって増加することが明らかになりました。これらの知見は、胆石症の病因に本質的な洞察を与え、胆石症の発症を抑制する努力に貢献します。
- PMID
- 36584097
- 掲載誌
- PLoS One