研究論文

Research Publication

新型コロナ感染症と血栓症の関連について基礎的立場から臨床症状を考える

2023.01.16

著者名
浦野哲盟ら
発表日
2022.10.05
論文タイトル
COVID-19 and Thrombosis: Clinical Aspects.
研究の概要
新型コロナ感染症 (COVID-19) は中国武漢での報告依頼、患者血液中の血栓溶解物質が高値を示す事実が多く報告され、生体内における血栓形成が症状の発現や症状増悪に関わる可能性が示唆されてきた。本総説論文では、COVID-19 における血栓形成機構を概説し、臨床症状との関連を解説している。COVID-19 における血栓症の基盤は他の感染症に比し重篤な血管内皮傷害と急性炎症に伴うサイトカインストームである。急性呼吸不全には肺の微小血管の血栓形成も大きく関わる。また大動脈の壁在血栓等極めて稀な血栓症も発症する。これらの臨床所見を易血栓性という基盤となる病態から説明している。
PMID
36200150
掲載誌
Current Drug Targets