研究論文

Research Publication

孤立状態で死亡するCOVID-19患者と家族への看取りケア:医師・看護師の終末期ケアの配慮と実践が4概念で示されました

2023.01.13

著者名
森寛子ら
発表日
2022.10.08
論文タイトル
Providing End-of-Life Care for Patients Dying of COVID-19 and Their Families in Isolated Death During the Pandemic in Japan: The Providing End-of-life Care for COVID-19 Project
研究の概要
 2020年からのコロナ禍では、感染拡大防止のために新型コロナ感染症患者、家族、医療者が隔絶された状況下での死という、多くの医療者にとって経験のない看取りが相次ぎました。この未曽有の臨床現場で、医療者は悩みながらも終末期ケアを提供してきました。
 本研究は、ケア提供の詳細を明らかにするため、全国33名の医療者に詳細な聞き取り・分析を実施しました。その結果、ケアの4要素「患者との関係性の維持」、「患者と家族のつながり支援」、「意思決定の共有」、「人間らしいエピソードの創出」が示されました。具体的ケア行為は、患者へ不断の声掛け、Web利用のコミュニケーション、家族の立ち合い、ICU日記等がありました。この研究は、隔離下での死亡患者と家族への看取りケアの提案として、役立つ可能性があります。
PMID
36257473
掲載誌
CHEST