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研究論文
研究論文
研究論文
骨吸収抑制薬投与直前の「駆け込み歯科治療」がMRONJ発生リスクを上昇させることが明らかになりました。
著者名
坪井香奈子, 木下和生, 佐藤洋子ら
発表日
2026-06-29
論文タイトル
Systemic and local predictors of medication-related osteonecrosis of the jaw in patients receiving antiresorptive therapy: The Shizuoka Kokuho Database study
研究の概要
骨粗鬆症やがん患者に使用される骨吸収抑制薬(ビスホスホネートやデノスマブなど)の重大な副作用である薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)は、患者さんの生活の質を大きく低下させます。本研究では静岡国保データベースを用いて、MRONJの予測因子を特定しました。
全死亡を競合リスクとしたFine-Grayモデルによる解析の結果、薬の投与開始前1ヶ月以内の「口腔リスク治療(抜歯や歯周外科手術など)」が、低用量群(SHR 2.99)および高用量群(SHR 4.28)の双方においてMRONJ発生の強力な予測因子であることが明らかになりました。また、その他の予測因子として、低用量群では貧血(SHR 1.89)および経口ステロイドの使用(SHR 2.27)、高用量群ではデノスマブの使用(SHR 1.66)がリスク上昇と関連していました。
本研究の結果は、投与直前の歯科治療自体がMRONJを引き起こすという因果関係を示すものではなく、直前に侵襲的な治療を要するほど口腔内環境が悪化している状態そのものが、根本的なリスク指標になることを示唆しています。このことから、MRONJのリスク評価と予防においては、投与直前の介入に頼るのではなく、日頃からの定期的な歯科メンテナンスを通じた早期の感染源コントロールと、緊密な医科歯科連携が極めて重要であることが裏付けられました。
PMID
42372806 link-share
URL
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42372806/
掲載誌
Bone
Graphical abstract
 
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