科学的根拠に基づく医療を追求し、現場で活かす力を
医師(脳神経内科医)齊藤 喬さん 博士前期(修士)課程2023年度修了
ーなぜ静岡SPHに入学しようと思いましたか?
臨床の現場で、患者さんの背景にある社会的な課題に直面する中で、健康の社会的決定要因を理解する必要性を強く感じ、ヘルスリテラシー向上のために入学を志しました。
ー在学中はどんな学びを経験できましたか?
修士論文で、臨床で抱いた疑問を研究テーマに据え、統計解析を通じて科学的証拠を創出する能力を養い、英文誌への投稿を経験しました。
行動科学理論に基づく健康増進の探求では、グループワークを通して多様な専門職の視点に触れ、社会全体の健康を考える契機となりました。
行動科学理論に基づく健康増進の探求では、グループワークを通して多様な専門職の視点に触れ、社会全体の健康を考える契機となりました。
ー修了後の現在、どのような研究に取り組まれていますか?
所属施設で患者データベースを構築し、解析研究を実施しています。臨床現場に還元できるエビデンスの創出を目指し、現在も研究を続けています。
研究と臨床をつなぎ、 看護の現場に新たな視点を
看護師 米澤 彩実さん 博士前期(修士)課程2023年度修了
ーなぜ静岡SPHに入学しようと思いましたか?
臨床看護師として日々患者さんと向き合う中で、研究の難しさと限界を感じていました。より幅広い学びを通じて知識を深め、研究と臨床の双方に活かせる力を身につけたいと考え、本学への進学を決意しました。
ー在学中はどんな学びを経験できましたか?
集中治療室で重症患者を看護するなかで抱いた臨床疑問をもとに課題研究を実施しました。発症予防の重要性を痛感し、講義で得た理論を基に病院のカルテデータを分析するなど、実践に根ざした研究に取り組みました。
ー今後のキャリア・目標を教えてください。
大学院での学びは看護や修了後の研究に活かせています。今後は課題研究を発展させ、看護師として循環器疾患の予防に貢献する研究を進めていきたいです。
データを活用し、科学的根拠に基づく健康施策を推進
管理栄養士 塩谷 祐実さん 博士前期(修士)課程2023年度修了
ーなぜ静岡SPHに入学しようと思いましたか?
数や割合といった数値だけで健康課題や重点的な取り組みを判断することに疑問を感じ、疫学や統計を体系的に学び、データに基づいて健康課題や重点施策を提案できる力を身につけたいと思い、入学を決意しました。
ー在学中はどんな研究に取り組みましたか?
静岡県と共同で実施したモニタリング調査のデータを活用し、住民の栄養や食生活の実態から、肥満と食事の速さの関連について研究しました。
ー今後のキャリア・目標を教えてください。
現在は、根拠に基づいた事業運営を心がけ、情報の正確性や妥当性を確認しながら、自信を持って事業に携わっています。今後はモニタリング調査のデータをさらに活用し、健康増進計画の策定にも取り組んでいく予定です。
社会健康医学の知見を活かし、県民の健康寿命延伸へ
歯科医師・県職員 種村 崇さん 博士前期(修士)課程2024年度修了
ーなぜ静岡SPHに入学しようと思いましたか?
県民の健康寿命をさらに延ばすために、行政歯科医師として社会健康医学の5領域を体系的に学び、より広い視野で県の保健医療施策に生かしたいと考え、本学への進学を決意しました。
ー在学中はどんな学びを経験できましたか?
授業ではアクティブ・ラーニングを中心に、さまざまなバックグラウンドを持つ同期とともに学びを深めました。EBPM(エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキング)に関心があり、新たな領域での研究に挑戦し政策評価研究に取り組みました。また、ヘルスケアビジネス論を通じて、研究を「研究のための研究」で終わらせず、実際の医療現場で活かせるよう、研究シーズの社会実装をビジネスの視点から学びました。
ー今後の目標を教えてください。
これからは大学院で得た社会健康医学の知見を、実務者として県の政策や地域へ還元し、県民の健康寿命のさらなる延伸に貢献していきたいと考えています。